お久しぶりです。2週間に一度の更新を目途にしていたのですが、一か月あいてしまいました(´;ω;`)
例年、6月は3月決算法人の会計監査や、税務申告がひと段落して、比較的時間がとりやすい時期なんですが、、、ボチボチの規模の新規法人クライアントの自計化を行っていて今年は忙しかったですね。。。
自計化って?と思われた方も見えるかもしれませんが、自社で会計帳簿を作成することを「自計化」といいます。一方で、自計化していない(できていない?)法人の多くは会計事務所や商工会などに領収書の束や通帳のコピーなんかを提出して作成してもらっています(これを「記帳代行」といいます)。
いろいろなご意見、お叱り?あると思いますが、あえて言います。
自計化できていない法人は絶対に大きくなりません!
ある一定規模以上の法人、私の感覚ですが、ほぼ自計化しています。(小規模でも自計化している法人はいっぱいあります。)
タイムスケジュールを考えてみましょう。6月の証憑(領収書や通帳のコピー、請求書など)を7月10日までに会計事務所などに提出するとします。すると月次の残高試算表(これが何かはまたの機会に!(^^)!)ができてくるのが20日くらいでしょうか。。。
つまり、6月に売上がいくらで、費用がいくらかかって、だいたいいくらぐらい儲かったかがわかるのが7月の下旬なんです!で、その結果をもって税理士(もしくは会計事務所の職員)が「先月はいくら儲かりましたね。もう少しお客さんが増えるといいですね」とかっていう、T/B(=試算表)を見ればわかることを、さも難しいことを読み解いたかのように言って、お茶を飲んで帰っていくという。。。
じゃあ、自計化すればどうなるかといえば、売上については毎日確認できます。(毎日帳面つけを行うようになるので)費用についても都度確認できるようになります。自計化の最大のメリットのひとつはこのスピード感です。
他にも自社が欲しい情報をカスタマイズして引き出しやすくなるということです。(この話は次回「勘定科目と補助科目」の回でします。多分)
あなたの会社でも必ず自計化できます。
昔、簿記を知らなくては会計帳簿を付けられなかった時代ならいざ知らず、今はフィンテックが進み、自動仕訳AIの精度も飛躍的に伸びています。個人的には一定規模以上の法人にAIによる完全自動仕訳はまだもう少し時間が必要かと思いますが、そうだとしても(AIに頼らなくても)会計ソフトの著しい進化によって日々の業務のほぼすべては会計ソフトに「定型仕訳」として覚えさせることができます(簿記の知識がない方でも帳面はつけられます)。
そうして自計化を行い、会計帳簿は自社で作成し、作成した会計帳簿のチェックと、専門的なアドバイス(いくら儲かったとかいう「結果」ではなくて、たとえば売上債権の回転期間を仕入債務の回転期間よりもう少し短くできれば、運転資金を少なくできますよといった、そこから読み取れる「解釈」)を会計事務所に求めたほうがお得じゃないでしょうか?
とはいえ、一部の会計事務所では「記帳代行」は大きな収益の柱でもあるので、なかなか手放したくないのも事実ですけどね(´;ω;`)